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標高タイルの作成方法と地理院地図で表示される標高値について

本ページでは、地理院タイル「標高タイル」の作成方法と地理院地図で表示される標高値の算出方法等について説明します。

1.元となる標高モデルデータと標高タイルの関係

標高タイルは、標高モデルデータより作成しています。元となる標高モデルデータと標高タイルの関係は表1のとおりです。
なお、元となる標高モデルデータ標高点の値は、地表面の測定値に基づいているため、構造物(建物、高架橋等)の高さを反映したものではありません。
また、地図上で水部になっている地域では、標高値がデータに入っていない場合や、正確な値が入っていない場合がありますので、ご注意ください。 詳細は、こちらのよくあるご質問をご覧ください。

表1 元となる標高モデルデータと標高タイルの関係
元となる標高モデルデータ※1 作成した標高タイル
データソース 測量方法等 標高点格子の間隔 標高精度
(標準偏差)
データID 最大ズームレベル
基盤地図情報数値標高モデル 航空レーザ測量 0.2″×0.2″
(約5m四方)
0.3m以内
※2
DEM5A 15
写真測量 地上画素寸法20㎝ 0.2″×0.2″
(約5m四方)
0.7m以内 DEM5B 都市域周辺等 15
地上画素寸法40㎝ 1.4m以内 DEM5C 一部の島嶼部等 15
1/2.5万地形図等高線※3 0.4″×0.4″
(約10m四方)
5m以内 DEM10B 14
地球地図全球版標高第2版 使用データ:
GMTED2010, GLCNMO(海・水部)
15″×15″
(約500m四方)
- DEMGM 8

※1 上段ほど計測精度が良い。
※2 0.3m以内という値は、格子内に航空レーザ計測点(グラウンドデータ)がある場合の精度です。無い場合は2.0m以内となります。
※3 写真測量によって図化された1/25,000地形図の等高線(10m間隔)から作成しています。

2.標高タイルの作成方法

標高タイルは、地図タイルと同一のタイル座標とピクセル座標を用いてデータを整備しています。 → 標高タイルの詳細仕様


標高タイルの各ピクセル座標における標高値は、以下のように算出しています。
①各データIDの最大のズームレベルの標高タイル
各データIDに対応する元となる標高モデルデータの標高点のうち、標高タイルの各ピクセルの中心位置の座標に最も近い4つの標高点の値を線形的に平滑化することにより、
標高タイルの各ピクセルの中心位置における標高値を算出しています。

②最大のズームレベルより小さいズームレベルの標高タイル
1つ大きいズームレベルの標高タイルの4点の標高値を平均して値を算出しています。

※以上より、算出値は標高モデル(やそのもととなる測定値等)とは完全には一致しません。また、地図から読み取れる標高値とも完全には一致しません。
特に局所的に起伏の激しい場所(切土・盛土)では乖離の度合いが大きくなる場合があります。
また、同一経緯度であっても、各データIDの標高タイルから得られる標高値は完全には一致しません。

3.地理院地図で表示される標高値

地理院地図の標高は、指定した地点において整備されている最も計測精度の良い標高タイルの、最大ズームレベルのピクセル座標における値を表示します。
そのため、航空レーザ測量(DEM5A)のデータが存在しない箇所では、写真測量(DEM5B, DEM5C)→1/2.5万地形図等高線(DEM10B)の順で存在する最も計測精度の良い標高タイルの値が参照され、その地点の標高値として採用されます。
それぞれの標高モデルにおいて標高精度・計測時期等が異なるため、水部等、元となる標高モデルが変わる境界部では、表示される標高値や作成した断面図・色別標高図が不連続となる場合があります。

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